ども!テル(@Teritter)です。

もうすぐ節分だけど、今年の恵方巻きはどうしようかな。そもそも恵方巻きって何のために食べるんだろう?
といった疑問に答えます。
本記事の内容
- 節分に恵方巻きを食べる理由
- 恵方巻きを取り巻く闇
2021年は2月2日が節分の日になります。
節分と言えば、豆まきをして恵方巻きを食べるという家庭も多いのではないでしょうか?
豆まきは『鬼はー外!福はー内!』の言葉通り鬼をはらって福を呼ぶということは多くの方が理解していると思いますが、恵方巻きが何なのかよく分かっていないという方も多いのではないでしょうか。
古くからの慣例について何をすれば良いか理解はしているが、なぜやるのかは分かっていないというのは日本の文化で良くありがちですよね(笑)
ということで、この記事では恵方巻きを食べる理由と僕が恵方巻きをおすすめしたくない理由でもある、『恵方巻きを取り巻く闇』について説明します。

と言いつつ、この記事を書くまで僕も詳しいことは知りませんでした。知らないでやってることって意外と多いですよね。
タップできるもくじ
節分に恵方巻きを食べる理由
節分に恵方巻きを食べる理由について説明します。聞かれたら答えられるようにしておくと知的に見られるかもしれません(笑)
本章の内容
- 恵方の向きとはどうやって決められているか
- 恵方巻きが浸透した背景
恵方の向きとはどうやって決められているか
恵方は年によって決まっている十干によって決まります。
十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の文字から成り立ち、ものごとの判断がつきづらい時に『甲乙つけがたい』とか、契約書などに『甲乙丙』と書かれたりするのはこの十干から来ています。
十干は西暦年の下1桁と以下のように対応しており、2020年の下1桁は0なので、2020年の十干は庚(こう)となります。
・甲(こう):西暦年の下1桁が4
・乙(おつ):5
・丙(へい):6
・丁(てい):7
・戊(ぼ) :8
・己(き) :9
・庚(こう):0
・辛(しん):1
・壬(じん):2
・癸(き) :3
そして十干によって、恵方の方角が決められています。このため毎年方角が異なるのですが、実は方角は4方向しかありません。
これによると、2021年は下1桁が1なので、恵方は南南東ですね。
- 甲、己(4、9)の年:東北東
- 丙、辛、戊、癸(1、3、6、8)の年:南南東
- 庚、乙(0、5)の年:西南西
- 壬、丁(2、7)の年:北北東
恵方は歳徳神がいる方角のこと

引用元:wikipedia
歳徳神とは陰陽道で、その年の福徳を司る神のことです。別名、年徳、歳神、正月さまとも呼ばれています。
この方がいる方角が恵方となり、毎年変わるため十干で方角が分かるようにしているというわけです。
その方角に向かって、いろいろな事を行うと良いと言われており、かつては節分の恵方巻きを食べるときだけではなく、初詣も恵方の方向の神社に参ったり、初めての事を行うときは恵方を向かって行ったそうです。

じっとしておいてくれれば方角気にする必要無いのに。と思ってしまいますね(笑)
恵方巻きが浸透した背景
恵方巻きを食べるようになった起源は、実は分かっていません。
商都大阪発祥の風習と言われているが、その起源の定説は未だ存在せず不明な点が多い。
現在は「節分の夜に、恵方に向かって願い事を思い浮かべながら丸かじり(丸かぶり)し、言葉を発せずに最後まで一気に食べきると願い事がかなう」とされる。
「目を閉じて食べる」、あるいは「笑いながら食べる」という人もおり、これは様々である。
また太巻きではなく「中細巻」や「手巻き寿司」を食べる人もいる。
引用元:wikipedia
我が家が恵方巻を食べていた頃は恵方を向いて無言で食べていました。
しっかりしきたりを守ってやっていたので、ちゃんと食べ終わるまで無言だったのですが、起源が不明なんて少しショックです。。。
恵方巻きの火付け役はセブン-イレブン
『恵方巻』という名称は1989年にセブン-イレブン広島市中区舟入店が『大阪には節分に太巻き寿司を食べる風習がある』と聴いて仕掛けたことにより、1998年から全国へ広がり、2000年代以降に急速に広まった。とされています。
それ以前に『恵方巻』と呼ばれたという文献類は見つかっていないそうで、セブン-イレブンが命名したと考えられます。

割と適当なマーケティング&ブランディングでこれだけ普及しているのでセブンイレブン側が一番驚いているかも知れませんね。
恵方巻きを取り巻く闇
ニュースにもなっているのでご存知かも知れませんが、恵方巻きを取り巻く闇とは、コンビニの大量廃棄問題です。
ただ、あまり本質の説明はされていないようなので、何が問題なのか詳しく説明します。
本章の内容
- コンビニの会計方式が大量廃棄を生む
- 恵方巻きを売るための過度なノルマがある
コンビニの会計方式が大量廃棄を生む
フランチャイズのコンビニオーナーは、コンビニ本部から商品を仕入れ、売り上げた利益の大部分を本部に還元しています。
本部が土地の工面、店舗建設や商品の支給、ノウハウの提示まで何から何までやるので、売り上げの一部を還元してね。ということですね。
しかし、この本部の取り分の計算方式(通称コンビニ会計)が問題なんです。
コンビニの会計方式
本部の取り分={売上ー(商品原価ー廃棄商品の原価)}×係数
本部は売れた分の原価しか見ない。つまり、廃棄商品が多いほど本部の取り分が多くなる仕組みです。
廃棄を抑えようとしても、一定量の仕入れを行わないと店舗運営契約の更新の際に問題になると言います。なので、オーナーは大量に仕入れて大量に売りさばくしか方法が無いし、たとえ売れなくても本部には良い顔はできるということなんだと思います。

なるほど、廃棄が無くならないわけですね。
コンビニの会計方式の詳細はこちらに載っています。
恵方巻きを売るための過度なノルマがある
上記の理由から絶対に損失を出したくないオーナーはバイトに買わせたりで問題になりましたね。
これについては毎年の報道のおかげだと思いますが、各社店頭予約やインターネット予約ができるようになっています。
それによって事前に販売が確定する量は分かると思いますが、当日『今日節分かぁ。恵方巻きでも買って帰るか』と思って買う人が個人的には大半だと思うのですが、果たしてどうなんでしょうか。
まとめ
POINT
- 恵方巻のルーツはコンビニの割とてきとうなマーケティングの結果
- 恵方巻は企業に乗せられてるだけかも
- コンビニ会計で不幸な人が増える
コンビニの闇を知ってから、申し訳ないけど恵方巻を食べる気が薄れました。なぜそこまでするのか理由もよく分からないのに、少し狂気じみているなというのが率直な感想です。
手巻き寿司なら年中売ってるから廃棄もないし、いつでも食べることができるからオススメです。
コメント
検索でふらふらしてるうちに流れ着いたのですが、良い記事(を書く人)が見つかって朝から少し良い気分です。
大量廃棄でかえって儲かる(得する)システムがあったとしても、利益を得るのは一時的な一場面だけで、世界全体では大きな無駄が出ていて。その無駄はコンビニでいえばフランチャイズオーナーに直で降りかかるけどそこでは終わらない。結局、本社の首も締めるし、社会にも家庭にもツケが回ってくるんだと思います。
Oceanos様
ネットの海から記事を見つけていただいてありがとうございます!
どこか無理がある仕組みですよね(^_^;)
気づく人が増えればいずれ破綻してより良い方法が生み出されると思っています。
この記事がその一助になれば良いなーと思って書いてみました。