ども!テル(@Teritter)です。

風呂水ポンプってどれくらい節約になるんだろう。ポンプの出し入れが大変だろうから事前に効果がどれくらいあるのか知っておきたいなあ。
といった疑問に答えます。
本記事の内容
- 風呂水ポンプの特徴と経済性
- 風呂水ポンプのデメリット
- 節水するためのおすすめ方法
風呂水ポンプとは、お風呂の水を洗濯の洗い工程で使うために使うポンプとホースのことです。
この記事を書いている僕は風呂水ポンプを以前使っていたのですが、かける手間と労力を考えて使うことをやめました。
やめた後で改めて風呂水ポンプの節約について調べてみると、やはり節約できていないどころか風呂水だけではなく生活費まで吸い上げているということが分かりました。
これから風呂水ポンプを買おうとしている方、風呂水ポンプを使っている方、節水したい方に向けてなぜ経済的ではないかを解説していきます。

なんちゃって節約術は世にあふれているので注意が必要です。
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風呂水ポンプの特徴と経済性
風呂水ポンプはどういったモノなのか?どの程度経済的なのか?というところについて解説します。
本章の内容
- 風呂水ポンプの特徴
- 風呂水ポンプの経済性
風呂水ポンプの特徴
アマゾンで見つけた以下のような風呂水ポンプを代表として、特徴について考えてみます。
・価格:アマゾンで1,800円くらい
・消費電力:約10W
・給水時間:約5分(40ℓ)
電気代の計算
1回の給水に対して、電気料金を計算すると以下になります。
10W×5分×0.027円/Wh※÷60分=0.023円
1回の給水で消費される電気代は0.023円。ほとんど電気代はかからないということが分かります。

これだけ見るとだいぶ経済的に感じますね。
風呂水ポンプの経済性
どれくらい節水できるかも踏まえ、経済性を見えるようにしたいと思います。
・洗濯量:8kg(家族向けを想定)
・使用水量:45ℓ(洗い工程時)
この条件で水道料金を計算すると以下となります。
【水道料金】
・月の使用水量が20m3以下:11円/m3×45L(0.045m3)=0.495円
・月の使用水量が20m3以上:169.4円/m3×45L=7.623円
水道料金は使用量によって全く異なる
以下は名古屋市の場合の水道料金ですが、ある一定の使用水量を超えるとそれ以降の使用分の料金が跳ね上がるようになっています。(この仕組みはどの自治体でも同じ)
参考に名古屋市の水道料金の一覧は以下で、口径20ミリが一般的です。
他の自治体もだいたい一緒ですが、料金を知りたい方は『〇〇市、町 水道料金』で検索してみてください。

使用量によって価格が16倍も違うなんてすごい差ですよね。
月の使用水量が20m3以下の場合
20m3(20,000ℓ)を超えないという条件で言うと、電気代0.023円に対して節水が0.495円。
つまり節約は0.472円/回。1日1回洗濯をするとしたら1年で172円となり、風呂水ポンプの費用1,800円を回収するのに10.4年かかります。
風呂水ポンプの寿命が5年だとすると、風呂水ポンプを購入するのに使った金額を回収できずに壊れてしまう可能性が高いということです。
月の使用水量が20m3以上の場合
月の使用水量が20m3以上の場合だと、電気代0.023円に対して節水が7.623円。
1回あたりの節約が7.6円になるので、1日1回洗濯をするとしたら1年で2,774円となり、風呂水ポンプの費用1,800円を回収するのに8か月で済みます。
だいぶお得な感じがしますが、次章でデメリットについて解説します。
風呂水ポンプのデメリット
風呂水ポンプって実はお得なんじゃ?と思ったかもしれませんが、実は節約になっていません。
時間という見えない価値を犠牲にしているので、その点について解説します。
本章の内容
- 風呂水ポンプは節約にならない
- 風呂水ポンプを使うのに時間を使う
風呂水ポンプは節約にならない
上記の例で

よし!うちは水道代が高いからすぐに風呂水ポンプ代をペイできるぞー!
と思った方もいると思いますが、ちょっと待ってください。
20m3以上の水道代は169.4円/m3ですが、それ以下に抑えられれば11円/m3で済みます。
洗濯を毎日したとしても1か月で1.4m3くらいの水しか使用しないので、他で節水した方がお得になる可能性があります。
- 洗濯を毎日やった場合:45ℓ×31日=1.395m3
- お風呂に毎日入った場合:200ℓ×31日=6.2m3
ということで、水道使用量が20m3以上の場合は根本的な課題がありそうだし、20m3以下だと風呂水ポンプ代を回収するのに10年かかるので話になりません。
風呂水ポンプを使うのに時間を使う
ほっといたら誰かが風呂水ポンプをセットして給水をしてくれるわけではなく、自分でやるしかありません。
ポンプをお風呂に入れてスイッチを押し、給水が終わったらスイッチを押して片付けをする、一連の作業で3分はかかると思います。
その作業のために他にやっていることを中断しなければならないし、誤ってお風呂の水を流してしまっていたらストレスが溜まります。
仮に風呂水ポンプを使うのにかかる時間を金銭的な価値に変換すると以下です。
3分/日として、1年で1,095分(=18時間)。1時間の価値が1,000円だとしたら18,000円です。
結構な時間を消費してしまうので、この点も忘れてはいけないと思います。
- 他の作業を中断して取り掛かる必要がある(ポンプ設置と引き上げ)
- 時間を18時間/年も使い、金銭的価値に換えると18,000円にもなる
- お風呂の水を誤って流してしまった場合はストレスの原因になる

普通に時間がもったいないです。
節水するためのおすすめ方法
節水は自分の時間を損なわず、お手軽にできる方法を採用することをおすすめします。
本章の内容
- 意外と大量の水を使う皿洗いを食洗機で解決する
- シャワーヘッドを交換して常に節水する
意外と大量の水を使う皿洗いを食洗機で解決する
1日2回皿洗いをする場合、食洗機に変えると1年間で25,000円の節水になるという検証結果もあります。
風呂水ポンプで自分の時間を消費するよりお手軽だと思いませんか?
他にも以下のようなメリットがあり、導入しない手はないと思います。
- 節水になる
- 皿を割る心配がない
- 手荒れが起こりにくい
- 食器の乾燥がしっかりできる
- 高温で洗えるので、殺菌できる
- 皿洗いという労働から解放され、時間が生まれる
食洗機のメリットデメリット、使用感などを以下の記事にまとめていますので参考にどうぞ。

シャワーヘッドを交換して常に節水する
お風呂に入らずシャワーで済ますという人も多いと思いますが、同時にシャワーで使用する水の量がかなり多くなります。
そういった場合、シャワーを節水タイプのモノに換えることで節水が可能です。
特に賃貸の場合はしょぼいシャワーヘッドがついていることが多いので、交換して節水することをおすすめします。
僕が実際に購入したシャワーヘッドは以下です。
メリットは以下。特に手元で水の勢いを調整できるのがグッドです。
- トルマリンボールでマイナスイオン発生
- ジェット、マッサージ、レインの3モードに切り替え可能
- それぞれのモードで勢いを手元のつまみで自在に変えられる
たいていのホースに取り付けられるアタッチメントがついていますので、ほとんどの場合使用可能だと思います。

僕は毎朝シャワーを浴びるのですが、このシャワーヘッドは優秀です。
参考記事:【冷水シャワーの知られざる効果】ニキビ防止やダイエットに。5つのメリットとやり方を解説
まとめ
POINT
- 風呂水ポンプを使っても節約にならない
- 風呂水ポンプを使うことで時間を無駄にするデメリットあり
- 食洗機やシャワーヘッド交換の方がストレスフリーで切り替えもでき、節約になる
一見経済的だと思われる商品も、こうやって計算してみることで意外と経済的ではないということが分かります。
こういったなんちゃって節約商品は意外に多いので、本質を見極めて良いとこできるようになりたいものですね。
当ブログではコスパに重視した商品や、持たなくていいものなどを紹介しているので、良かったら他にも覗いていってください。
ではまた!
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