キーエンスに学ぶ『持たない戦略』。常識外れの方法で日々の仕事、生活の質を上げる方法

持たない戦略・持たない
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ども!テルです。

皆さん『キーエンス』という企業をご存知でしょうか?
社員の平均年収は2,088万円という給料がぶっちぎりで日本一位の会社です。

製造ラインの課題などを改善する、センサーなどの制御機器を製作しています。

また、事業の収益性も非常に高く、2019年3月期の連結損益計算書には営業利益率は54.1%というありえない数字が記載されています。
電子機器の利益率は8%程度(業界search.com調べ)なので、いかに異常な値なのかがうかがえます。

そのような実績もあいまって、株価はここ10年で7倍くらいになっていますね。

ではなぜキーエンスがここまでの収益性の高さを実現できているのか、なぜ社員の給与が高いのかというのを調べたところ、モノづくりに鍵がありました。

結論から言うと、キーエンスは自社工場を持たず、他社に製造を委託することで製品を生み出しています。
日本のメーカーにはあまりない、工場を「持たない」ビジネスモデルで利益を出しており、この考え方は企業に今後広まっていくと思われますし、個人の生活にも言えることだと考えています。

キーエンスに学ぶ「持たない」戦略について、解説していきます。

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キーエンスの工場を持たない戦略とは

工場を持たない

工場を持たないことで経営資源を顧客開拓や改善提案に向ける

キーエンスは工場を持たないファブレス経営(ファブ=工場、レス=無い)という方式をとっています。

これはアメリカのアップルなども同様ですね。
製品の製造を外部に委託することで、会社の人、金、土地などの経営資源を顧客開拓や顧客製造ラインの改善提案などに注力することができるため、売り上げや利益を増やしていきやすいビジネスモデルでもあります。

ただ、製造を外部に委託していることから、ノウハウが外部に漏れてマネされる可能性や、問題があったときの素早い対応など、工場を持っていないことで想定されるデメリットもありますので、契約で縛ったり、違反したら切り離したりなどの対処は必要になってきます。

デメリットに対処していくことで、契約や訴訟、部品調達先の新規開拓先などのノウハウが確立され、工場が無いことによるメリットを最大化できているものであると思います。

工場を持たないと何が良いか?

工場を持っているメーカーと比べて具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

工場を持っていると以下を確保する必要があり、圧倒的にコストがかかります。

工場を持っていると必要なモノ
  • 広大な土地
  • 部品などの在庫
  • 工場内の大量の設備、備品、治具
  • 製造、設備維持、管理などをになう人

また、製造ラインがあるので休みの日を自由に設定できなかったり、ケガなど労災が発生する可能性や、地震などの災害リスクもあります。
それらを他社に委託することで、製造方法は自社生産では無く契約書とお金になり、リスクを負うことはありません。

契約する会社を増やせば、1社に何らかの問題があっても他の会社に製造してもらえばいいというわけです。

工場を持たないことであらゆるリスクを回避し、コストを圧縮するというのがファブレス経営の特徴になります。

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実生活に活かす、キーエンス的な改善方法

改善方法

キーエンス的なビジネスモデルを日々の生活に適用できないか、仕事、趣味、家事の観点から考えてみました。

会社員はできるだけ作業をしない方法を考える

仕事内容にもよると思いますが、サラリーマンの通常業務として検討と作業に分けることができると思います。

検討:業務の進め方、改善方法や方向性を考えるなどの思考の業務
作業:繰り返しの計算や資料の作成など、成果が予測できる業務

慣れにもよりますが、意思決定さえ早くできれば、検討の業務の方が作業の業務より短時間で完了することが多いです。
作業は大きな価値を生み出さないため、できるだけやらないで他の人に任せる、短時間で完了する方法を検討するということが重要です。

他の人に任せるというのは例えば子会社などの関係会社に委託したり、作業を細分化して他の部署にふったり、外注先に依頼したりなどですね。
基本的には人件費の高い人から人件費の低い人に作業の業務を流し、人件費の高い人は検討を行うことで業務の効率を高めていくというのが良いと考えます。

僕は作業を行わないことを徹底しており、毎日ほぼ定時で帰宅していますが、他の残業しまくっているメンバーよりも成果を出せています。
さらに皆の業務が楽になるようなツール作り(エクセルなど)や提案などで自身の求心力を上げ、グループ内での価値を高めるようにしています。

この方法はキーエンスのファブレス経営と同様でですね。

また、この作業に重きを置いている方は今後RPA(ロボットによる業務効率改善)などに仕事を代替され、リストラの対象となってしまう可能性があるので、作業を改善行うという「検討」に重きを置く必要があると考えます。

高額な趣味は所有からレンタルへ

僕のアウトドアの趣味は、バイクでのツーリング、ダイビング、旅行といずれも結構なお金がかかります。

例えばツーリングするのにバイクを買えばバイク購入費用、メンテナンス代、税金、車検、保険費用などがかかってきます。
ダイビングだったらウェットスーツ、ジャケット、フィン、グローブなどの機材類がたくさんあります。

これらを買うことで自分専用でカスタマイズできたり、使うことに慣れてきたりするのですが、圧倒的にコストがかかります。

先日バイクをレンタルしてツーリングしてきたのですが、このバイクを購入すれば1,782,000円もかかってしまいます。
それが1泊2日のレンタルで24,800円でした。

これも「持たない」ことでお金を使わずに、かつツーリングをするという目的を果たしています。

新しい趣味を始める方、既に趣味を持っている方は、持たない方法はないか?と考えてみるのも良いと思います。

家事、料理を自分でやるべきという考えは捨てよう

育児をベビーシッターなどに外注することは僕は反対ですが、家事についてはどんどん外注や楽になる方法を取り入れた方が良いと思います。

というのも、現在は昔ほど専業主婦の方は多くなく、共働きが増えているような状況です。
そんな中で、家事を自分でやるべきという考えだったら妻の方に負担が集中してしまう可能性があるからです。

また、お子さんもいる家庭なら育児もあるので、仕事、家事、育児で大変なことになってしまいます。
日本では妻に負担が偏る傾向にあり、残念ながらこの構図は今後も変わらないと思います。

これを発端として離婚やうつ病に発展するケースも非常に多いというのが現状です。
離婚をしたらお子さんは妻側につき、シングルマザーとなれば貧困率は50%を超えるという現実が待ち構えています。

ではどうすればよいのでしょうか?

夫婦間の話し合いはもちろんですが、キャパオーバーになる前に以下のように負担を減らす方法を探すことが重要です。

負担を減らす方法
  • 家事、料理を委託する
  • 惣菜や外食の日を決める
  • 夫婦で家事の分担を行う

家事の委託は相手の顔が見えるくらしのマーケットがオススメです。
業務内容も事前に分かるし、口コミで評価も分かるので、相手のレベルも分かるというのが特徴です。

 

作業はできるだけ人にふることで、生活の価値を高めていくことに注力できます。
思い悩む前に検討してみてはいかがでしょうか?

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まとめ

POINT

  • 持たないことで企業価値を高めるキーエンスに学ぶ
  • 業務内の作業はできるだけ自分でやらない方法を考える
  • 費用がかかる趣味は所有からレンタルへ切り替えられないか検討する
  • 家事、料理は自分でやるべきという考えを捨て、積極的に委託しよう

過剰な残業や、全部自分でやるべきというのが美徳であるという考えはすでに古いモノになっています。

これからキーエンスのような会社も増えていき、業務のすみわけで世の中はより合理的になっていくに違いありません。
それらの時流に乗れなかった会社はつぶれることになると思いますが、その原因はうまくいっている会社をマネしなかったからということになると思います。

日々の生活でもこだわりより、どちらの方が合理的か考えた上で選択をしていった方が良いと考えています。
そして浮いた時間は家族との時間や趣味の時間など好きに使えばいいのです。

人生にはある程度余白があった方が充実しますからね。

参考になれば幸いです。

 

ではまた!

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