ども!テル(@Teritter)です。

少額ローンを申し込みたいんだけど、公庫ってどうなのかな。必要な書類と着金までの日程感を知りたいなあ。
といった疑問に答えます。
本記事の内容
- どれくらいの期間が必要?着金までの日程感
- 不備が無いように要チェック!必要書類について解説
- 担当者との面談時のやり取り
この記事を書いている僕は不動産投資歴5年目にしていまだに公庫との取引をしたことが無かったのですが、戸建のリフォーム資金を捻出するため、初めて公庫に融資を依頼することにしました。
この記事では着金までの公庫とのやり取りの履歴、必要な書類、日程感について共有します。
公庫と取引をしたことが無い方、少額ローンの申し込みをしたことが無い方は参考にしてみてください。

今回は140万円を10年返済で依頼しました。
ちなみに対象の戸建は現金で購入し、リフォーム費用は公庫との取引実績を作りたいという名目で融資の依頼をしました。
今後戸建を現金で購入してみたいという方は以下の記事を参考にしてみてください。

タップできるもくじ
(公庫の融資)どれくらいの期間が必要?着金までの日程感
2020年8月に公庫に初めて電話をしてからどれくらいの期間をかけて着金までこぎ着けたかを解説します。
無担保のローン申請なので物件担保ありの場合と比べて融資実行にかかる期間は短いはずです。同じように無担保ローンを考えている方は日程感として参考にしてください。
本章の内容
- 日本政策公庫の面談までのやり取り履歴
- 日本政策公庫の面談後のやり取り履歴
日本政策公庫の面談までのやり取り履歴
公庫に初めて電話してから着金までの日にちを記録してみました。
融資実行までどれくらいかかるか?という目安になると思います。
2020/8/27(木)公庫へ初めての電話
融資してもらいたい概要を口頭で説明。必要書類を伝えられ、電話を切る。
必要書類は次の章で説明しています。
2020/8/31(月)公庫へ必要書類を発送
資料をレターパックライトに入れて発送。
発送する資料は個人情報が満載の資料、いわゆる信書に該当しますので、資料の厚みが3センチ未満の場合はレターパックライト、それ以上ならばレターパックプラスで送ることをおすすめします。
レターパックはコンビニでも購入できますし、信書を送る機会が度々ある方は、あらかじめまとめ買いしておいても良いと思います。
2020/9/7(月)公庫から電話で面談予定日の連絡あり
融資の担当者が決まり、担当者から電話がありました。
お互いの都合もあると思いますので、面談が可能な日程について口頭で調整し、面談日を確定します。
2020/9/14(月) 日本政策金融公庫の担当者と面談
公庫に出向き、担当者と面談をしました。
よく銀行の面談にはスーツで出向くと聞いたりしますが、公庫にはスーツ姿の客は一人もいないどころか、アポなしで来る人も結構いたので全然気にしなくて良いと思います。

ちなみに僕は普通の銀行でもラフな格好で行きます。スーツなんて着たくないし。
日本政策公庫の面談後のやり取り履歴
2020/9/17(木) 日本政策金融公庫から融資OKの書類が届く
面談時に聞いていた通り、融資実行のために必要な追加書類が送られてきました。
画像のように融資実行金額の記載がある借用証書が送られてきます。

実質的な融資OKの連絡ですね。
2020/9/24(木) 日本政策金融公庫へ必要資料の発送
銀行の窓口に行く必要があったり、祝日が重なったりで1週間かかってしまいましたが、何とか資料を提出できました。
2020/9/30(水) 日本政策金融公庫から着金
無事に融資額が入金されていました。
元々10月5日前後を提示されていたので、思ったより早かったという印象です。
結果的に、最初に公庫に電話してから実に34日後に入金されたということになります。
早いか遅いかで言ったら早くはないと思いますが、初回の融資実行はこんなもんかなと思います。
不備が無いように要チェック!必要書類について解説
公庫から融資を受ける際に、資料の提出のタイミングが3回あります。
タイミングとしては以下ですね。
- 面談前に事前に送る資料
- 面談時に手持ちで持参する資料
- 融資OKの場合の融資実行に関わる資料
これらの資料に不備があると着金までの期間が延びるだけではなく、最悪の場合融資が実行できないということにもなりませんのでしっかり準備しましょう。
独自書式に注意!面談前に事前に送る資料
初めて公庫に電話するととりあえず以下の資料を郵送で送ってくれと頼まれます。
上の2つは公庫独自書式なので注意してください。
借入申込書
個人情報と共に、いくら借り入れたいか、借入期間は何年にするか、借入希望日はいつかということを記入していきます。
といっても借入額は同梱するリフォームの見積書と似たような金額になりますし、借入期間は7年か、長くても10年でほぼ決まっています。
借入希望日も先に説明したくらいの日程はかかるはずですので、ここで記入することはあくまで希望ですね。

僕は一番最初に電話した日から3週間後くらいに着金希望と記入しましたが、面談当日に『難しいですね』と言われました。
企業概要書
こんな感じの履歴書みたいなものを書きます。
A4で印刷するとかなり文字を小さく書く必要があるので、可能ならばA3で印刷しましょう。

面談時も使用することになりますが、A4で印刷したら公庫担当者が見にくそうにしていました。
リフォームの見積書
リフォーム屋さんからざっくりの少し多めに見積もった見積書を最初に提出してもらい、それを申し込み用として使用することをおすすめします。詳細は後で詰める感じ。
というのも、公庫融資は相談から着金まで1か月程度見ておく必要があり、詳細な見積りが出てから融資の申し込みをしているとリフォーム屋さんへの支払いが遅れる可能性があります。
リフォーム屋さんによっては資材手配のために前金が欲しいとか、リフォームが終わったらすぐに入金してほしいという要望があるのが当然で、それに応じられないと今後の取引がやりづらくなる可能性があるためです。

理想は現金でリフォーム資金をまかなえるようにし、公庫融資をバックファイナンス的に使うことです。
面談時に手持ちで持参する資料
面談の日程が確定すると面談当日に持参する資料として、以下の紙が郵送で届きます。
地味に色々そろえる必要があり、場合によっては面談まで日程的な余裕が無いこともあると思いますので注意が必要です。
- 融資実行年の月別売上高の分かる資料
- 不動産で使用している預金通帳(最近6か月分)
- ローンの返済予定表(住宅ローンも含む)
- 所有不動産の明細が分かるもの
- 固定資産税通知書課税明細と固定資産税の領収書
- 自宅の賃貸借契約書と家賃の支払い状況の分かるもの(最近6か月分)
- 運転免許所、またはパスポート

面談が今週ですって言われたら普通に死ねる量の資料を要求されます。。
他の銀行の面談ではここまで要求されることはまずないので驚く方も多いと思います。
箇条書きでは分かりにくい項目もあるので、順に説明します。
融資実行年の月別売上高の分かる資料
管理会社から送られてくる家賃表で良いと思いますが、物件が多すぎる、自主管理で家賃表がない場合は会計ソフトの売上高のページをコピーするのでも良いと思います。
僕の場合は当時2棟あった管理会社から送られてくる家賃表(A3サイズ)をリサイズしてコピーというのをコンビニでやって大変な目にあったので、次回からは会計ソフトのコピーにしようと思います。
不動産で使用している預金通帳(最近6か月分)
改竄を防止するためと思いますが、預金通帳を求められます。
といっても最近は通帳レスのところも多く、その旨説明すればネットバンクの画面コピーでもOKでした。
所有不動産の明細が分かるもの
マイソクなどで良いと思いますが、僕はあえてオリジナルの資料を作成して持参しました。
と言っても以下の本に書いてある物件概要を説明する資料を丸パクリしたモノです。
著作権があるので詳細は伏せますが、以下のような感じです。
物件の概要が分かるだけでなく、収支が一目で分かるので担当者の印象もかなり良かったです。
『皆さん良く分からず手持ちの資料を全部持ってきますが、これだけ用意してくれれば面談も短時間で済みます!』と喜ばれました。
twitterでもツイートしましたが、不動産投資家でこの物件概要書を作成している人は多いようです。
保有物件が多くなると資料も膨大になり、その分稟議に上げるまでの行員の資料準備期間が長くなってしまう可能性があるので、自分にとっても行員にとってもメリットがあるのでこの資料を使っている人が多いのだと思います。
今日は戸建のリフォーム資金の融資相談で公庫行ってきました。
この本に書いてある物件概要書の構成を丸パクリで作って持っていったら、かなりウケが良かったです。
やっぱり言われた書類だけ持ってくよりも、稟議の通しやすさを考えた資料作りが大事なんですね👀 pic.twitter.com/fi1v7Av6OD— テル@不動産ミニマリスト (@Teritter) September 14, 2020
固定資産税通知書課税明細と固定資産税の領収書
毎年届く課税明細のコピーと支払の履歴が分かる領収書を持参します。
クレジットカード決済しているという方は引き落とし明細で固定資産税支払い分が確認できるページをコピーして持参しましょう。
自宅の賃貸借契約書と家賃の支払い状況の分かるもの(最近6か月分)
賃貸の方は賃貸借契約書と家賃の支払い状況の分かるもの(銀行の振込明細など)が必要です。
ネットバンクなどで表示し、画面コピーして持参しましょう。
融資OKの場合の融資実行に関わる資料
融資がOKとなった場合に公庫から書類が送られてくるのですが、以下のように融資実行のために追加で必要となる資料の一覧表がその書類に含まれています。
融資内容や担保設定によって若干異なると思いますが、無担保の団信無しの場合は以下になると思います。
- 借用証書
- 印鑑証明書
- 預金通帳コピー
- 収入印紙
- 預金口座振替利用届

ここにきて割とヘビーな資料を要求されます。
この紙では具体的なところが分からず色々調べながらやった記憶があるので、詳細を説明します。
借用証書
借用証書は公庫から送られてくる資料に含まれており、あらかじめ以下のように記入が必要な個所、押印が必要な個所が分かるようにチェックしてくれています。
画像では見えていないですが、債務者のサイン欄、融資額入金用の口座番号などを記入する欄があります。
印鑑証明書
普通に役所で入手します。
自治体によって異なりますが、マイナンバーカードがあればコンビニでも取得できます。(名古屋市は対象外でした。。)
預金通帳コピー
送金先口座の預金通帳のコピーを取ります。
僕の場合は通帳レスだったので、インターネットバンキングで口座番号連絡書を印刷しました。
これが通帳コピーの代わりになりますので、通帳レスの方はインターネットバンキング内の問い合わせから確認してみてください。
収入印紙
融資額によって異なりますが、僕の場合は2,000円でした。
1,000円超える高額の収入印紙はコンビニに無い場合が多いので、郵便局窓口で購入しましょう。
購入したら借用証書に貼り付け、消印を押すのを忘れずに。
預金口座振替利用届
これも公庫から送られてくる資料に含まれています。
これが一番厄介なのですが、返済用の金融機関の窓口で手続きが必要になりますので、人によっては仕事を休む必要があるかもしれませんね。
資料の必要事項を記入して1部は金融機関で保管し、もう1部は金融機関の押切印が押されたものが返されますので、それを公庫に送ります。
以上を返送用の封筒に入れて公庫に送ります。

僕はこの資料準備に1週間かかりました(祝日もあったので)。
公庫担当者との面談時のやり取り
面談時に持参する資料と事前に送付した資料を元に担当者から質問攻めされるので、それに答える形で面談をします。
スムーズに答えられないと融資の是非に影響する可能性があるので、どんな質問がくるか想定して臨みましょう。
本章の内容
- 公庫担当者との面談で実際に質問された内容
- テルの場合の回答
公庫担当者との面談で実際に質問された内容
面談では資料見たら分かることを改めて確認するのと、資料には書いていないことをミックスして聞かれた感じでした。
資料に書いてあることに対して補足があれば口頭で説明すればよいですが、問題は資料に書いていないことで聞かれた場合です。
ここでボロを出さないよう、どんな質問があるか想定しておきましょう。
参考までに僕がされた資料にない質問は以下です。
- なぜ不動産投資を行っているか(始めたきっかけなど)
- 保有(流動)資産はどれくらいあるか
- 既存物件の入居率はどれくらいか
- リフォームする戸建はなぜ購入したのか(立地、構造、築年数などの観点から)
- リフォーム費用の支払いまでに融資が間に合わなかったらどうするか
- 融資期間は7年でも問題ないか
- 不動産を担保にすれば金利は下がるがどうするか
銀行との面談では結構ありがちな質問ですが、不動産投資ではなく、不動産賃貸業として当事者意識をもって実施している人ではないとスムーズに答えられないかも知れません。

信金や地銀だともっとライトな感じはしますが、公庫は無担保融資の場合が多い分、より『人を見る』といった印象を受けました。
テルの場合の回答
参考ですが、僕の場合の回答を記載します。
もちろんこれが正解というわけでは全くなく、回答例として捉えてください。
不動産賃貸業を行っている理由

なぜ不動産投資を行っているんですか?

最初は副収入の一環として興味を持ち、長期的に資産形成をするために最適だと考えたのがきっかけです。
とクソ正直に答えてしまいました。
『空き家再生をして、安くてきれい住宅を提供したい』とか社会的な意義を訴える方が良かったかも知れませんが、普通に嘘くさい気がして。。
どう答えるのが正解なのか誰か教えてください(笑)
保有している資産

保有(流動)資産はどれくらいあるんでしょうか?

約〇〇万円です。
担当の方はメモを取っていたので稟議に必要な情報ではあると思いますが、エビデンスも求められなかったので重要性は低いと思います。
既存物件の入居率

既にお持ちのアパートの入居率はどの程度でしょうか?

常に9割以上確保しています。
本当は9〇%ですとか答えられたらかっこよかったですが、そこまで計算できていませんでしたので、だいたいで回答しました。
こちらもエビデンス求められていませんが、すぐに答えられるようにしておいた方が本気でやってる感が伝わって良いと思います。
物件を購入する(した)理由

リフォームをする戸建はなぜ購入したのでしょうか?

土地値以下の値段で購入したので損はしないのと、ボロい空き家をリフォームしてキレイで安い住居を供給することで、借り手や周辺に住んでいる方々にもメリットがあると思ったからです。
どのような思いを持って不動産賃貸業をしているかは伝えておいた方がいいと思います。
融資条件の話
核心である融資条件に付いては面談の後の方にちょろっとしただけでした。

リフォーム費用の支払いまでに融資が間に合わなかったらどうしますか?

現金で支払えるので問題ありません。
普通の銀行なら余裕ない素振り見せるとお金を貸してくれないかも知れませんが、公庫だし、コロナ禍だし、資金繰りに余裕が無い場合は多少融資を急いでくれるかもしれません。

融資期間は7年でも問題ないですか?

問題ありません。でも可能であれば10年が良いです。
キャッシュフローを考えるとできるだけ長くしたかったため、10年を希望しました。

不動産を担保にすれば金利は下がるがどうしますか。

無担保でお願いします。
140万円という少額ですし、担保にするための登記費用などを考慮すると全くお得にならないので、無担保で融資を受けることにしました。
まとめ
公庫に融資依頼をしてから着金まで実に34日かかりました。
必要な資料も多く大変だと思いますが、よっぽどのことが無い限り融資してくれると思います。
国民が困った時の拠り所としてうまく付き合っていくのが良いと思いますね。
リフォーム費用の捻出で困っている方は是非利用してみてください。

ではまた!
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